テレビやネットでお金の情報を沢山見かけるけど、最近の話はなんだかよく分からないなぁ・・なんて思ったことはありませんか?
『新・大人のお金道』では、お金にまつわるお話を、最新情報を交えながら、分かりやすく、楽しくお伝えしていきます。
第1回目は
「昭和世代の大人は未経験 授業で学ぶ投資」
みなさん、学校で授業を受けたのはどのくらい前になりますか?
かな~り前、という方、少なくないと思います。
黒板の前で授業を受けるなんて、とっても懐かしいですね。
実は、2022年4月から高校で投資の授業が必須になっています。
「え?大人もよく理解していないのに投資の授業??」と思われたかもしれませんが、
投資は早いうちから取り組むと「時間を味方につける」という効果がありますので、投資教育を早めにするのは、理にかなっています。
では、現在の高校生は、どんな投資の授業を受けているのか。
リアルな現場のお話です。
■高校で行われる投資の授業
「投資にまわすのは、この先10年以上使う予定がないお金」「投資の基本は、長期・積立・分散」「株式会社とはいったい何?」といった話をします。
今の時点ですでに、頭がいっぱいという方もいらっしゃると思いますが、ここからさらに、SDGsの説明をして、投資詐欺には注意、といった話も入ります。なにしろ盛りだくさんです。
<盛りだくさんなのに、さらに追い打ちをかける出来事が・・!>
内容は盛りだくさんなのに、実は先日、さらに盛った内容の授業を頼まれました。
それは、「投資シミユレーション」を使った授業。
投資シミュレーションって聞いたことありますか?
今、金融庁のサイトや証券会社などのサイトにもあるのですが、〇〇円を投資すると、利率何%の場合、何年後には〇〇円になる、という計算をして、表も自動的に作ってくれる優れものです。
もちろん、計算をするのはとってもいいこと。体験型学習として分かりやすい。
でも、でもですね、それをネットも使いつつ、教材にして教える方は、ぶっちゃけて言うとなかなか難しい。
というか、私も高校のときに、この授業受けたかった・・。と、
ちょっと独り言を言っていると、ネットが繋がりにくくなるトラブルが発生。
ガヤガヤしだした高校生たちを集中させるために、日頃鍛えているお笑いトークで場繋ぎをし、その日の授業は、なんとか終わらせました。
授業と関係のない話が大好きな高校生たち。
お笑いの話ばっかり頭に残ってないといいのですが・・。
■いまどきの小学生のお金の授業
時々、小学校でお金の授業も担当します。
投資はもちろん必須科目ではありませんが、取り入れる小学校が徐々に増えています。
<八百屋さんと起業家どちらが近い存在?>
約5年前、子ども向けマネーセミナーを依頼されたことがありました。
その時は、童心に返ってわくわくしながら、100均でおもちゃのナスとか、リンゴとか、おもちゃのお金などを購入し、「お店屋さんごっこ」の準備をしました。
でも実は、これでマネーセミナーが成り立っていたのは昔の話。
現在の小学生のお金の授業は、自分で考えた新商品をアピールし、投資家に株式を購入してもらう内容になっています。
大体、今の子どもは、八百屋さんで野菜を買う経験をあまりしません。
その代わり、「新しい事業をするので、新会社を立ちあげます!」というベンチャー起業家をYouTubeで目にします。
八百屋さんより、起業家の方が近い存在になっているという、すごい時代です。
(なお、お金の授業に関しては、基本方針は同じなのですが、学校によって授業の依頼内容に違いがあります。)
■大人は「家計簿マム」で日々お金の授業
机上で知識を付けることはもちろん大切ですが、実際に家計簿をつけて、リアルなお金の収入支出を把握すると、お金の感覚に磨きがかかります。
家計簿マムで、みなさんお買い物の記録を残しますよね。
最近、「衣服費」では何を購入しましたか?
実は最近、5本指靴下を初めて購入しました。
健康にいいとか、よく聞きますよね。
で、実際に履いてみると、足の指が伸びて、足元からぽかぽかしてきました。
もしかしたら、本当に体にいいかもしれない・・?(個人の感想です)
そういえば以前、札幌に遊びに来たイギリス人の友人が、雑貨屋さんで5本指靴下を発見して、「こんなのイギリスにない!」
と、大興奮しながら沢山買っていたのを思い出しました。
彼女の大きな足の指がきちんと入ったかは、聞いていないので不明です。
家計簿は時々振り返ってみると、お金の使い方だけではなく、ちょっとした思い出がよみがえってくるという効果もあるようです。
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