固定資産税・自動車税・住民税、気になる今どきの納付方法はクレジットカード
[2025/5/20]
新緑の鮮やかな気持ちのいいシーズンになってきました。
5月下旬から6月上旬といって思いつくのは「運動会」ですよね。あれ?運動会って秋じゃないの?と思った方、沢山いらっしゃるかと思います。
実はここ最近、熱中症対策などの観点から5月から6月に運動会をする学校が増え、春開催の学校と秋開催の学校が同じくらいの数になっているそうです。そういえば秋って文化祭など行事が重なりますので、運動会の春開催はいいかもしれませんね。
さて、運動会とは縁遠くなってしまった大人のみなさま、5月から6月にかけてといえば、そう、あの時期です。ゴールデンウィーク前にお知らせが届いた方はお分かりかと思いますが、今回のテーマは「固定資産税・自動車税・住民税いまどきの納付方法クレジットカード」です。
■固定資産税・自動車税いつまでに支払う?
5月はゴールデンウィークがありますので、娯楽費や旅行費といった生活費以外の特別支出が増えやすい時期です。そして、5月の特別支出としては他にも、毎年通知書が届くのに、届くまで忘れがち(忘れていたいという願望?)な固定資産税、自動車税があります。
「あれ?固定資産税納税通知書って、毎年届いていないよ」という方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。固定資産税は土地や建物を所有している方が毎年支払う税金のことで、地域によりますが、4月から6月に第1期分の納付が必要になります。
自動車税納税通知書 は5月上旬ごろに届き、月末までに支払う必要があります。(一部自治体では6月末まで)
■会社員以外の方には住民税決定通知書
会社員の方はお給料から住民税が天引きされますが、それ以外の方には住民税決定通知書が届きます。住民税が非課税の方や、確定申告など税の申告がお済みでない方には住民税決定通知書は届きません。
なお、住民税決定通知書は納税する方の一年間の収入をもとに算出していますので、住宅ローンを組む際に必要となる収入証明書として利用できます。また、ふるさと納税をしている方は、寄付金控除がきちんと計算されているか通知書上で確認ができます。
■クレジットカードで税金を支払うメリット
固定資産税・自動車税・住民税などの税金は専用サイトを通して、クレジットカードで支払うことができます。なんでもキャッシュレスで支払うのはちょっと抵抗が…という方も一応、知っておいてもいいかもしれません。
「クレジットカード払いでポイントが貯まる」って宣伝などで耳にしたことはありませんか?カード会社によって率の違いなどはありますが、例えばポイント還元率1%の場合、10万円の支払いで1,000円分のポイントがつく計算になります。
とくに固定資産税や自動車税など、まとまった額の支払いが多い5月はその分ポイントも多くなります。他にもクレジットカード払いは、支払額や日付が明細書などに記録として残りますので、家計管理をする際も役立ちます。
時間を問わず都合のいいときに、スマホやパソコンで納付できるのも便利な点です。「期限が今日までなのに納付するのをすっかり忘れていた、でも出かける時間がない!」という時でも、専用サイトを通せば、その場で支払いを済ませることができます。
■ クレジットカードで税金を支払う方法
パソコンやスマホから、国税の場合は「国税クレジットカードお支払いサイト」 、地方税の場合は「地方税お支払いサイト 」にアクセスします。その後、各サイトの指示に従って、納付情報やクレジットカード情報を入力します。
なお、納付書にあるQRコードを使って手続きすることもできますので、スマホ操作に慣れている方は、こちらを利用すると便利かもしれません。
■クレジットカードで税金を支払う場合の注意点
もちろん、クレジットカード払いには注意点もあります。まず確認していただきたいのは手数料です。
自動車税などの国税を「国税クレジットカードお支払いサイト」を通じてクレジットカード払いにすると、決済手数料が発生します。例えば、納付税額が1円から10,000円の場合は99円の決済手数料、納付税額が10,001円から20,000円の場合は198円の決済手数料となっており、納税額によってそれぞれ手数料の額が決まっています。
同サイトでは手数料の試算ができますので、クレジットカード払いをする際はポイント還元率と比べて、マイナスにならないように確認してみましょう。固定資産税や住民税といった地方税の場合も手数料はかかりますが、クレジットカード払いの取扱いをしていない自治体がいくつかありますので、念のため各自治体のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
また、クレジットカード払いで納税をすると領収書の発行がありません。車検や各種申請に納税証明が必要な方は、コンビニや金融機関での現金支払いをおすすめします。(コンビニや金融機関の窓口でクレジットカードを使っての税金納付はできません)
なんとなく納税する…というよりも、同じ払うのであれば、使いやすい方法を選んでみるのもいいかもしれませんね。
ファイナンシャルプランナー:大川 真理子