2022年度から高校の家庭科で金融教育の授業を行うことになるそうですね。
お金の様々な側面を理解する機会が与えられるのは、独り立ちする前の子供たちにとって大切だと思いました。
何しろ私、以前にマム☆レター内でお話ししたかと思いますが、クレジットやローンの意味を全く知らないままハタチを過ぎまして、高額商品を分割払いで購入した後で、手数料(利息)というものの存在に気づいてビックリしたって訳ですから・・・
その後、クレジットカードの分割払いについては、「3回以上の分割から手数料が必要となる」「分割回数が多いほど手数料率が上がる」という知識を得ましたが、いまだによく分かっていないのが、リボ払いです。
みなさんは、春から一人暮らしというお子さんやお孫さんに、リボ払いの説明、してあげられますか?
リボ払いは、クレジットカードの利用残高に関わらず、毎月定額を支払う方法です。
例えば、1ヶ月の支払いを1万円に設定している場合、5万円の買い物をしても、10万円の買い物をしても、月々の支払いは1万円。ただし毎月、利用残高に応じた手数料がかかります。
次に、気を付けるべき点を調べてみました。
1.手数料がおおむね年15%
カードによって異なるが、手数料が年利15%に設定されていることが多い。例えば利用残高が10万円の場合、最初の1ヶ月間(31日)の手数料は、100,000円×15%×31日/365日=1,274円。
2.利用残高が見えにくい
利用残高が10万円でも30万円でも、毎月の支払い額は低く一定なので、多くの借金を抱えている実感がないまま返済が長期にわたり、同じカードで次の買い物をするたびに利用残高が膨らむ。当然、残高に応じて手数料も膨らむ。
3.元利均等方式には特に注意
1の場合、当該月の引き落とし額は、元金定額方式の場合は「1万円+手数料=11,274円」だが、元利均等方式の場合は「10,000円(うち手数料1,274円)」となる。つまり元利均等方式の場合は、残高の返済に充てられる額が10,000円-1,274円=8,726円だけとなり、残高が減りにくく、返済が長期化しやすい。その分、手数料が膨らむリスクが高くなる。
★つまり
月々の負担が低いことに安心してリボ払いでの買い物を繰り返し、仮に利用残高が80万円に達した場合、ひと月あたりの手数料を計算すると1万円を超えました。いつの間にか手数料ばかりが膨らんで、実は残高が思ったほど減っていなかった・・・こうなると怖いので、利用明細などで支払状況を常に把握しておくことが大切です。
※キャンペーンやポイントなどの大きな特典があるとして、リボ払いへの変更を勧められるケースがありますが、結果的に損をしないかよく計画を立てましょう。
※リボ払いでの支払期間や手数料を把握するには、日本クレジットカード協会やカード会社が運営しているシミュレーターを使ってみましょう。
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