ファイナンシャルプランナーの大川真理子です。
7月3日から新札が発行されていますが、みなさん、もう手にされましたか?一万円札には日本初の銀行を設立した渋沢栄一、五千円札には日本初の女子留学生の一人である津田梅子、千円札には慶応大学医学部を創設した北里柴三郎の肖像が印刷されています。
肖像が確認できる方は、ちょっとお札を傾けてみてください。そうすると、あら不思議、肖像がなんと左右に回転しているではないですか!
偽造防止策の一つとして採用された3Dホログラムの技術によるものだそうです。まだお手元に新札がない方も、そのうち流通してきますのでお楽しみに。
さて、今回は「2024年上半期、話題になったお金のニュース」をお届けします。
2024年上半期、話題になったお金のニュース
■1月 一生涯非課税の「新NISA」開始
昨年末から話題となっていました新NISAが始まりました。通常、株式や投資信託で出た利益には約20%の税金がかかります。
例えば利益が10,000円の場合、2,000円が税金として差し引かれ、手元に残る額は8,000円です。新NISAで運用した場合、出た利益は全て非課税、しかも期間は一生涯という、これまでにない制度です。
詳しくはマム☆レター11月14日号にありますので参考にしてみてくださいね。
■3月 日経平均株価4万円突破・マイナス金利政策解除
日常生活で「くす玉」を割る機会はあまりないものですが、2月22日に日経平均株価がバブル期以降の最高値を超えた瞬間、くす玉を割ってお祝いをした証券会社がありました。ニュースで取り上げられていたのですが、会社でくす玉を割るって、社員の方は忘れられない日になったのではと思います。
その10日後の3月4日、バブル期にも到達しなかった日経平均株価4万円の壁をついに突破しました。本当にやっとたどりついたという感じです。
また、3月19日には8年間続いたマイナス金利政策が解除されました。今後の金利に関係するマイナス金利政策解除については、マム☆レター4月9日号に分かりやすく書いてありますので、是非参考にしてみてください。
■4月 75歳以上保険料負担増・相続登記義務化・大手金融機関が金利を上げる
色々な物が値上がりしている状況の中、あまり嬉しくないお話なのですが、75歳以上の方が加入している「後期高齢者医療制度」の保険料の負担が増えました。令和6年度一人当たり平均保険料額は月7,082円、前年度に比べると507円(7.7%)増です。
実は、7,000円を超えるのは初めてで、さらに7.7%は今までで一番の増加率です。少子高齢化の中、現役世代だけではなく、幅広い世代で社会保障制度をカバーしていく必要が出てきています。
そして、土地や建物といった不動産に相続が発生した場合の登記の義務化が始まりました。不動産の相続を知った日から3年以内に登記をしないと、10万円以下の過料(行政上のペナルティ)の対象となります。
登記がなく、所有者不明の空き家が問題になっていますが、登記の義務化で問題解消に繋がるといいですね。また、3月のマイナス金利政策解除を受けて、一部金融機関では普通預金金利が0.001%から0.02%に引き上げられました。
100万円を1年預けると、200円の利息がつく計算です。金利のある世界へ、ゆっくりゆっくり動き始めました。
■6月 13、14日の金融政策決定会合にて・・
日銀が金融政策についての方針を決める「金融政策会合」は年8回行われます。一番最近の6月の会合では、国債の買い入れ規模を減らす方針が決められました。
もう少しかみ砕いて説明すると、日銀が国債を買い入れると、金利の上昇を抑える効果が期待できます。今までは国債を買い入れていたのですが、今後は国債の買い入れ規模を計画的に減らして、金利のある世界の実現へ歩んでいこうという方向性なのです。
そして具体的な計画が、7月末の会合で示される予定です。もし、国債と聞いてピンと来なかったとしても、銀行の普通預金金利が上がるかどうかは気になりますよね。
7月末の会合は銀行の金利にも関係することですので、ちょっと気にしてニュースをチェックしてみてくださいね。
■上半期番外編
2024年上半期は他にも2月に、ドジャーズの大谷翔平が結婚を発表するといったニュースがありました。ドジャーズとの契約金1,015億円の彼に対して「私と結婚して」というプラカードを掲げて球場に足を運んでいた女性ファンの大きなため息が、海を越えて日本に届きそうな位のビッグニュースでした。
結婚もビッグニュースでしたが、大谷さんの愛犬の名前は「デコピン」というニュースもインパクトがありました。みなさんの上半期はどのような感じでしたか?
1年の半分が終了しているこのタイミング、いつもの家計簿マムを見直して、残りの下半期、一緒に駆け抜けていきましょう!
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